スルー・コロナ
我が国はwith コロナから「スルー・コロナ」即ちコロナは特別な疾患ではないと「無視」して
しまおうと云う方向に舵を切っています。
来年にも改訂されると言われているのが「2類相当」を「5類」に引き下げようと動いていることです。
現在主流のオミクロンでの致死率が季節性インフルエンザと変わらないと云うのが根拠のようです。
また、現在無料のワクチンや治療費の負担も国債に依存しているために、これ以上に費用を捻出できない
と云う理由もあると思います。
と云うか、今まで出してきた分を取り返す為に増税を考えているのですから、もう出したくないが本音でしょう。
5類になったらどうなるか?とワイドショーや報道番組では解説しています。
昨日の報道番組では新たに緊急承認された「ゾコーバ」を3割負担として捻出した金額が出されていました。
まだ「ゾコーバ」の薬価は決まっていませんが、コロナ用飲み薬で薬価が決められた「ラゲブリオ」の場合
では5日分の薬価は94,312円ですから、3割負担で28,294円になります。
それに準じてゾコーバも5日分で30,000円(3割負担の場合)と想定されたようです。
報道では検査料や診察台等も含めて38,000円の自己負担(3割の場合)と出ていました。
本年9月後半から民間の医療保険も自宅待機やホテル隔離に出していた入院給付も入院だけに限定されました。
これも保険会社が支払超過で赤字になった事が背景ですが、真っ先にスルー・コロナになった例でしよう。
5類になるとインフルエンザと同じ扱いですので、発症から5日経てば隔離解除になり、現在よりは2日短縮
されることになると思います。
さて、スルーコロナになるとどうなるかが気になります。
医療費1割負担の後期高齢者でも受診して投薬を受けると1万円程度は自己負担が起きますから、年金暮らしで
経済的な余裕が無い方は受診しなくなるでしょう。
3割負担の方も抗原検査キットを買って調べるだけで、受診しなくなることでしょう。
ワクチンもインフルエンザと同じで自己負担になります。
しかし、インフルエンザワクチンの自己負担額が3000円~4,000円なのに対してコロナワクチンはもう少し
高いと考えられます。
1度の接種で済むインフルエンザワクチンと違って、年に何度も接種しないとならないコロナワクチンでは
自己負担も厳しくなるので、接種しない人が増えるのは間違えないでしょう。
もう既に多くの自治体では配食サービスを中止しています。
春日部市ではコロナの罹患した場合を想定して「一人当たり、ごはんパック24個」の備蓄を推奨しています。
大家族ならご飯パックも山積みになっちゃいますね。
新型コロナも始まってから3年経とうとしています。
スルー・コロナの時代では感染しなようにすることが大事です。
慣れてきて、手洗いやうがいをする方が減ってきたようですから、もう一度気を引き締めて予防に努めましょう。
それにしても、コロナ用の飲み薬は高いのだと知りました。
それでもって、ラゲブリオはオミクロンにはあまり効かないようです。
パキロビッドとゾコーバも併用注意の薬が多いです。
5日間使用で1箱が3人分のBRMstageが安く思えた日でした。