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よもやま話

延命措置

介護施設や高齢者が入院する時、更には緩和ケア病棟に入る際に「延命措置はどうなさいますか」と書面を出される場合が多い。

延命措置と言われると人工心肺に繋がれた情態を思い浮かべるが、心臓マッサージや除細動器(AED)の事を指す場合が多い。

今回、叔母の特別養護老人ホーム申込みに当たって同様な書面が入っていた。

延命措置(心臓マッサージ、気管挿管、輸血)を受けるか、受けないか、受ける場合にはどれを受けるか丸を付けるとなっていた。

この文面で悩んだ。

揚げ足を取る気は無いが、状況によって違うだろうと思う。

老衰に心臓マッサージや気管挿管も輸血も無意味だと思っている。
しかし、風呂で溺れた場合なら心臓マッサージで蘇生する可能性は低くは無い。
転倒して出血が多ければ輸血は必要だろう。
一時的な呼吸困難では気管挿管で助かることも多い。

緩和ケア病棟に入院する場合では心臓マッサージや気管挿管、輸血は無意味であろうが、特別養護老人ホーム入所で想定している延命の基準がよく分からない。

所詮、医療とは延命させるための手段だと思う。
肺炎を煩えば抗生剤治療するのは延命の為で有り、抗生剤の無い時代では救命率は低かったはずだ。
抗生剤や抗真菌剤が作れたから、今のような長寿になったのだろう。

そう考えると「延命の希望」とは何だか分からなくなる。

たぶん、そこまで深い意味を持った考えでは無いのだろうが・・

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