トップドラッグ

免疫専門のクスリ屋


免疫専門のクスリ屋

よもやま話

月次支援金不備ループ

テレビでも放映されたが、月次支援金の不備ループというものは本当に存在する。
商店街に有り、私の行きつけの美容室の経営者は顧問の税理士さんが、事前確認と申請を行ってくれたが、不備の修正依頼が何度も来た。それで、私が引き続いて不備解消のお手伝いをした。

美容室は飲食店の様に営業時間や酒類提供の制限も無いが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響は有ると思うが、それ以上に店内に長く居なくてはならないから、業種的にはコロナ禍での売上は何処も厳しいように感じる。
現に娘と家内はコロナが始まってからは1度しか美容室には行っていない。

「あそこの美容室は窓が無いから、換気が悪いから・・」
いやいや、そんな事を云われても急に改装して窓を作るなんて出来ないし・・・と思うのだが・・

件の美容室も売上げが下がっているので、顧問税理士さんが「月次支援金を申請しましょう」と言ってくれたのである。
しかし、肝心な当人は「そんなに売上悪かったんだ」と慢性的な売上不振で麻痺しているようだ。
経緯から考えても、当人が売上を誤魔化して月次支援金を貰おうと考えることは微塵も無いようだ。

だが、「不備の修正依頼」が次々と来るのだ。
「2019年1月から現在までの公共料金の請求書」これはページスキャナーで連続スキャンで1つのPDFに出来た。
しかし、PCやスキャナーを持っていない人は写メを撮るしか無いが、それを1枚のパノラマ写真に合成するソフトを持っていなければ出来ない技だ。

ファイルをアップロードできる場所は15個しか無い。
2つの金融機関の通帳のコピーと表紙を1つのPDFに纏めないとならなくなった。
これもPDF編集ソフトを持っていたので簡単にできた。
税理士さんが総勘定元帳を入れていたが、これは不要なので「削除」
これで、アップロードする場所が出来た。

店の外観と店内の写真にメニューも一つのパノラマ画像に纏めた。
これは普段から使っているフリーの画像編集ソフトで簡単にできた。

段々と不備修正依頼はパソコンのスキルを問うものなのか?と云う疑問が出てきた。

そして、一番に呆れたのが売上を明細に氏名とその方の住所を入れた任意の1週間分を提出しろと云ってきた。
直近の1週間なら誰が来たのかは覚えていたのと、幸いにも客数が少なかったので、これもクリア出来た。

だが、当店で同じ事を云われても8割方のお客様は会員登録してくれているし、POSレジなので、氏名や住所は分かるが、
お名前を知らない方も多数居られる。その場合は「上様」で良いのだろうか?

何度修正をしたかは覚えていないが、たぶん5回はしただろう。
そして、修正期限ギリギリの期日で修正は終わった。
最後の修正から10日経って、ようやく「お振込手続き中」になった。

持続化給付金の時は不正が有ったようだが、今回は事前確認も要求され、現在も営業しているかを証明しているのに、一度ループに嵌まると簡単には抜け出せないそうだ。

事務局も不正支給にならないように躍起だとは思うが、何度も修正依頼が来ると左にある「修正を行う」と右にある「申請を取り下げる」の2つのボタンで右を押したくなる。
まるで、取調でやっても無いことを自白させられるのと同じ気分になる。

「もういいや」と右の「申請を取り下げる」のボタンを押した人が沢山いたのだろうと思う。

オンライン申請は心が折れる・・・そう感じる人も少なくはないだろう。

よもやま話一覧

TOPへ