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よもやま話

国へ対する信頼度

コロナ禍で各国の元首のスピーチを聞くと「メッセージ力」の違いを感じる。涙ぐんで拳を机に叩き付けるメルケルさんに対して我が国の元首はどうなんだろうか。なぜか他人事の様に感じるスピーチで感動すら起きない。
今、日本国民は年代に限らず、「コロナ怖い派」と「コロナ怖くない派」に分かれているように思える。
前者は「巣ごもり」と呼ばれる引き籠もりで買い物も怖い、病院も怖いと通院すら止めてしまうのに対して後者はマスクもせずに酒盛りを敢行している。更に「コロナ怖い派」は医療者に対しての誹謗中傷発言やその行動に及んでいる。
地方になるとコロナ感染は誹謗中傷どころか村八分になるとの恐れがあるそうだ。
まるで、ハンセン病患者を隔離していた時代と変わらないのだ。日本人は進歩していないようだ。
この誹謗中傷発言や差別行動が民間病院でのコロナ患者の受入を躊躇う原因となっているのだ。
その事に対して首相は何も発言しない(何か言ったとしても国民には伝わっていない)。ぶら下がり会見でボソボソと何か言っているが、少なくとも国民に対してはメッセージ力が不足していると思う。

都知事も大阪府知事も頑張っているのはよく分かる。本当に休み無しで働いているのは想像に難くない。
しかし、これもまた愚痴を言っている程度のメッセージ力で効果が出ているとは思えない。

リーダーのメッセージ力が少ないのは日本の教育の問題だろう。
覚えるだけの詰込み教育では記憶することが一番の重要点だが、スピーチは記憶でなく自身の意見を的確に、そして感動的に伝えられるかの技量である。そのような教育を受けたことは無いが、今でも変わらないはずだ。
なぜ言い切れるかと言えば、教師にその技量を持つ方が少ないからだ。

テレビでお馴染みの林先生の知識やおとぼけは、テレビ受けするが、強いメッセージ力はあまり感じない。
元・米国大統領のオバマ氏のスピーチはゆっくりと力強いスピーチだと思うし、アップルの創業者のジョブズ氏のスピーチも間の取り方が上手く、感動的だった。

ワクチン接種率は国民が政府を信頼しているかの証だと言われるが、コロナワクチンへの期待と不安は入り乱れている。
それは米国でも同じようで、元大統領や著名人がワクチン接種を呼びかけているようだ。
日本ではどうかと云えば、国立国際医療研究センターの感染症医が政府広報としてTVに出ているが、申し訳ないがインパクトを感じないのだ。
本来はこういう呼びかけは首相の役目だと思うが、どう想像しても管さんがインパクト有るメッセージを発信できるとは思えない。
それだったら、閣僚の中に居るのかと考えても答えは出ない。

コロナが世界を変えようとしている。
日本でも在宅ワークが進み、オフィースの必要性まで言及されている。
どうせ変えるなら、大統領制にしたらどだろうか。
国民はメッセージ力の強い人を元首を選ぶだろうから。

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