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よもやま話

就活ハラスメント

テレビのニュースを見ていて「就活ハラスメント」なる言葉を聞いた。
「彼氏いる?」とか「直ぐに結婚しないよね」と言ってはダメだとか・・・・
「あっ、俺 言っちゃった!」
思い起こすこと12年前に、あかお医院の看護師さんの面接で言っていたのだった。
事の発端はあかお医院開設の準備をしていた時に、赤尾先生が「看護師さんどうするの?」
「あれ、あてが無いんですか。」
そこで、獨協医大の看護師さんに「血液型はO型で、採血が上手な人を探して欲しい」と頼んだ。
すると、連絡が有って「獨協を辞めた子で飲食店で働いている子が居る」と
こちらの方からお願いして口説き落とすのだからハラスメントなんて考えてもいなかったのだが・・・
ダメフレーズをしっかり言っていたのだった。
付け加えて「開院して3年間は重要な時期だから、もし結婚しても辞めないで欲しい」とまで言っていた。

当のKさんは笑いながら「結婚はしたいけど、彼氏と別れたばかりだから当分は結婚も無いかな」と答えてくれた。
Kさんとは2度会って雑談をしたが、少しヤンキーな感じもあるけど素直で優しい女性だと思った。

赤尾先生に「看護師さんの候補が見つかった」と連絡すると「それじゃ面接しますか」
その面接に私と相棒が立ち会う事になった。
赤尾先生は二言三言話すと「それではご飯に行きますか」

「先生、あれで終わりですか?もう少し話さなくて良いのですか?」
すると「君たちが面接してOKだしてくれたんだから心配無いでしょう」

太っ腹なのか、全面的な信頼なのかは不明だが先生の面接は終わり、夕飯をご馳走になった。
帰宅時の車の中でKさんは「言っても良いですか」
「なんでも、どうぞ」と不安を持ちながら言ったら・・
「赤尾先生って可愛いですね」
この一言で、これから上手く行くと確信できた。

O型の女性に拘ったのは、赤尾先生がB型だから。
血液型は関係ないとも言われるが、自分も相棒もB型だからO型の女性が面倒をみてくれるのだと信じているからに過ぎない。でも、女房も娘もO型だからよく分かる。
B型男の奇抜な発想や行動に対してO型女性は嫌がらずにフォローしてくれる。
それは私の勝手な思い込みかもしれないが・・・

開院してからのKさんは優しい笑顔の白衣の天使に見えた。
そして、先生のフォローを十分過ぎるほどしてくれていた。
やはり、彼女で大当たり!

ハラスメントは相手の受取方次第だと思う。
どんな言葉でもハラスメントになる場合も、ならない場合も有るはずだ。
幸いにもKさんは悪いイメージを持たないでいてくれたのだろう。

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