古い写真に古いネガフィルム
或る切っ掛けでアルバムを押入れから取りだすことになった。
いや、凄い量があるものだ。しかも、重い!
アナログの良さは、何の機器も使用せずに直ぐに見られることだが・・・押入れに入ったままだと観ることも無くなる。
こんなに嵩張り重いものは、間違いなく「負の遺産」に過ぎない。
とは言え、捨ててしまう訳にも行かず、全てデジタル化することにした。
さて、ネガのスキャナーをどれにするか?
商品レビューを読んでみると、これはと言うものは何一つ無いのだ。
さんざん迷って、一番安い物を選んだ。
これを選んだ理由は小さな液晶画面よりもPCのモニターで大きく見られることと価格が安いこと、3200DPIでスキャンできることだった。
ネガ全体をスキャンすることは出来ずにトリミングされてしまうが、それは手動で調整することで可能だった。
しかし、付属ソフトがお粗末で、フィルム2本分ぐらいでハングアップしてしまうのが難点だ。
ハングアップすると、次の起動で番号が同じになってしまい、スキャンしたものが上書きされてしまうので、ファイル番号を書き換えて保存しなくてはならない。
それは「ファイル名変更君」というフリーソフトで簡単に出来る。
一番困ったのは、カビが生えたネガや傷が有るネガだ。
高校時代から写真現像をしていたから分かるが、要は定着液の洗いが悪いのだ。
数十年経って、こんな事態が来るとは思ってもいなかったが、ラボから戻って来たものをもう一度洗って吊るし干ししておけば良かったと思っても後の祭り。
貰った写真にはネガが無いので、それはスキナーで取込しか無い。
色褪せた写真をフォトショップで加工しても元には戻らないものだ。
デジタル化は早めの方が良いと思う。