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よもやま話

アブラゼミ

お客さんと雑談してた時に「どうしてアブラゼミと呼ばれるようになったか?」
ググって見ると諸説があり、油で揚げ物をしているときの「ジージー」と泣き声が同じだから。また、羽の色が油紙と同じ色だから・・とか。

油紙とは亜麻仁油紙のことで和紙に亜麻仁油を染みこませたものだ。

昔は怪我をしたときにアクリガーゼを当てて、その上に油紙をおいて包帯で固定するのが普通だった。
その為の防水紙として油紙が使われていたのだと思っていた。

だが、亜麻仁油紙が気になって調べてみると意外なことが分かった。

製造メーカーのHPに防水だけでなく自然に出てくるアルデヒドガスが殺菌し乾燥を早めて傷を早く治す効果が有るそうだ。

アルデヒドと云うと直ぐに思いつくのが「ホルムアルデヒド」所謂「ホルマリン」のことだ。
ホルマリンは殺菌防腐作用があるが、亜麻仁油から出てくるとは思えない。
色々と調べてみたが何のアルデヒドだかは不明のままだ。

最近は亜麻仁油が健康に良いと云われ亜麻仁油のドレッシングやら色々な製品が出ている。
強者はそのまま亜麻仁油を飲むようだがい、胃もたれしないのだろうか?

更年期や癌に良いと記述も見られるが、更年期の自覚症状が消えなかったと云う論文は出てくるが、効果が有ったと云う論文は無かった。
また、更年期以降の乳癌患者で腫瘍マーカーが下がったという論文は有るが、マウスの実験では細胞性免疫が下がったと出ている。

細胞性免疫が下がって腫瘍マーカーが下がるとは矛盾している話だが、抗酸化作用が有る亜麻仁油だけにあり得る話かもしれない。

唯一効果が認められているのは「便秘」
しかし、日に25gの亜麻仁油を毎日続けて飲むのはかなり辛いかもしれない。

多くの日本人は飽きやすい性格だから大量長期使用は無いだろうから、健康被害はたぶん無いだろう。

アブラゼミの謂われから勉強ができた!

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