殺菌剤入り石鹸
特定の殺菌剤入りの石鹸やボディソープをアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)が規制するとニュースで報じられた。
この手の話はメリットシャンプーに使用されていたジンクピリチオンに発癌性が問題視されてから頻繁に取り上げられている。
今回問題となったトリクロサン等は既に10年以上前から指摘されていたことなのだが・・・
そもそも殺菌剤が石鹸に入っていて有効なのだろうか?
菌の細胞膜を通過させるにどれだけ時間が掛かるか考えても答えは直ぐに出るだろう。
あの臭い塩素消毒で布巾を消毒漂白するのに瞬時では不可能なことは誰でも知っていると思う。
手や体を洗うには石鹸が安全で効果的だと思う。
菌を殺すのでは無く、洗い流せば十分なはずだ。
昔、或る方が「石鹸は人類史上最も安全で効果的な発明」だと言っていた。
かつては浣腸液に石けん水を使っていたこともあり、毒性が高ければ使用しないはずだ。
昔から脂性の私は手も体も固形石鹸を使ってきた。
現在はミヨシの石鹸シャンプーと石鹸ボディソープと石鹸ハンドソープを使っている。
香料も殺菌剤も全て無添加の品だ。
液状石鹸と固形石鹸の違いは水酸化ナトリウムか水酸化カリウムの違いだけで、他の原料は水と油と石灰で変わらない。
仕事柄、手洗いは尋常で無く多い。
その為にハンドソープとペーパータオルの消耗も半端ないが、それをケチっては駄目だと思っている。
昔から長く使われてきた天然物原料のものは、それなりに安全性と有効性があるのだろう。
或る意味で自然回帰しなくては駄目な時代になって来たということかもしれない。
それは25年も前から店の主張として出してきたが、なかなか受け入れられないものだった。
我が家の台所に既に中身は違っているのだが、やしのみ石けんのポンプがある。
油が落ちにくいが安全性は高く、赤ちゃんの食器やほ乳瓶洗いには最適なものだった。
しかし、最近になって製造が中止されたそうだ。
1滴で油が分解される食器洗剤があるが、こんな怖い物を使う人の気が知れない。
安全や安心を置き忘れて、便利なら良いと思うのだろうか。
もう一度生活用品の再点検が必要だろう。