誕生日
今日は愛犬 楽紀(ラッキー)の24回目の誕生日。
生きていたら人間で言うと112歳・・・それはあり得ない(笑)
今はポチタマの合同墓地で静かに眠っているが・・・・たまに娘の夢枕に出てくるそうだ。
生後2ヶ月で我が家の一員となって、15年半を一緒に過ごした。
楽紀は少し大きめのシーズー犬。
血統書には父も母も何らかのチャンピオンだったようだが、これだけ大きくなるんだから大食いコンテストのチャンピオンだったのではないかと疑っていた。
犬に禁忌のコーヒーやチョコレートも多くは与えないが好物だった。
ケーキは好きで、たくあんも食べる犬だった。
それでも小型犬の平均寿命を超える歳まで生きた。禁忌の食べ物はあまり寿命とは関係ないようだ。
アメリカのTVドラマを見ていて思ったのだが、理路整然と話すのではなく単純な言葉を用いて表情や仕草で感情を表しているのが凄いと思った。
逆に感情を強く表さないアジア人はアングロサクソンにとっては不気味だろうと思う。
楽紀は滅多に吠えない犬だった。
ほぼ尻尾と表情で感情を言葉の代わりに現していた。
私が台所に居ると必ず近くに現れ、気配を感じて振り向くとシッポを振っている。
「ラッチャン何にも作って無いよ」
そう言っても笑顔を作ってシッポを振っている。
また気配を感じて振り向くと少し近づいて同じ事を繰り返している。
これを何度か繰り返していて、こちらが根負け。
「薄めのココアで良いかな・・」と作ることになる。
言葉も発せずに意志を伝えてくる。
こいつの前世はたぶん外国だったのだろう。
いつもそう思っていた。
散歩に出ると空き地に杭を打ったところに長めの鎖で固定された中型犬と出会う。
長めの鎖で自由は利くが道路までは届かない。
そいつは必ず吠え掛かるのだが、楽紀はチョコッと座って尻尾を振って相手を見ている。
暫くそのままでいると、吠えすぎて声が枯れてくる。
そうすると楽紀はおもむろに歩き出す。
これを数回繰り返すと吠え掛かる犬が目を合わさずに反対方向を向いてしょげている。
楽紀は立ち止まることも無く横目で見て通り過ぎる。
「ついに勝っちゃったね」
小型犬ながらあっぱれな犬だった。