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よもやま話

脂肪肝

肝臓健康診断や人間ドックで採血検査が渡されると気になるのは「HとL」が付いていること。
だが、HやLが付いていても、それだけでは問題ないならないことの方が多いが一般の方はそこだけが気になるものだ。

採血検査の項目はそれぞれが何を調べているのか理解しないとHとLで悩むことが多くなる。
更に云えば基準値の上限や下限でも潜んだ病気が見えてくる。
そして一番大事なことは全体像で評価することではないだろうか。

肝機能の項目にASTとALTとγ-GTPが示されていることが多いが、AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は肝臓だけで無く心筋や骨格筋の損傷や代謝でも上昇する酵素だが、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)はほぼ肝臓特有の酵素だから、AST>ALTになるのが正常だ。
ASTとALTが基準値内であってもALT>ASTであれば軽度な肝臓障害が考えられるが、その多くは脂肪肝だ。

私の採血結果は基準値内でAST>ALTだが脂肪肝が存在する。
以前に娘が「先生、うちのお父さんのお腹の上の方が出てて変なんです。診てください」とお願いしてしまった。
赤尾先生はエコーのブローブを当てて、驚いた様に「なんだ?」
先生に「なんだ?」と言われるとこっちが驚く。
エコーの画面を見ながら、おそるおそる聞く「何か変ですか?」
「なんだこの腹直筋は?」
「なんだ」と云われても特に異常の無い腹直筋にしか見えないが、たしかにデカイ(笑)
「先生、ツインビートで鍛えています」
「そうか!」
そして、肝臓の部分にブローブが当たると・・
「あっ!」と私
こんどは赤尾先生が「どうした?」
「脂肪肝です!」
「うん、有るな」とだけ。
肝臓全体では無いが一部に脂肪肝が有ったのだ。
基準値内のAST>ALTだから大丈夫かなと思っていたが、やはり脂肪肝は有ったのだ。

脂肪肝の原因はお酒や脂肪食ではない。
炭水化物が原因だ。
男性で上腹部が出っ張って居る人はまず有ると云って良いだろう。

脂肪肝は酷くなれば肝硬変→肝癌と進むこともある。
脂肪肝を無くすには筋肉を付けて代謝させることと炭水化物を極力減らすこと。
そして、超短波を当てるとなぜか減る。

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