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よもやま話

水と白湯

やかん水は水素分子2個に酸素分子1個の結合で非常に安定した物質だが、飲料水には僅かなミネラルが入っている。
昨日、水に関しての面白い話を聞いた。

意識して日に2Lの水分をペットボトルで摂取していた人が、それを温めて飲むようになったら半端なく尿量が増えたと云う。
利尿作用が有るカフェインを含むコーヒー、紅茶、ルイボスティ(これはカフェインレス)なら分かるが、同じ水を冷たくして(常温でも)飲むのと、白湯にして温めて飲むので違いが有るのだろうか?

缶飲料の自販機のHOTコラムは60度以下で無いと駄目だそうで、調べてみると57度~60度になっている。
体の内部の温度は37度くらいだから、23度高い水が小腸で吸収されるまでの時間は20~30分なので40度よりは少し高めの水分が血管に入ってくるだろう。
そうすると、血管は拡張するので腎臓に流れる血液の量は多くなり、腎臓の糸球体も拡張して原尿の産生量は増すのだろうか。

さて、飲んだ水が尿として出てしまっただけなら何も意味が無いように思うが、実は摂取した水分が体から出切るまでには2ヶ月以上掛かるそうだ。
水に放射性同位元素を付けて実験した論文が有ったが、44日までしか測定のグラフは出ていなかったが、そこが検出限界だとしたらそれ以上の日数が掛かる。
すなわち飲んだ水がそのまま尿になって出ているのではなく、体の中に有る水が出ていると云うわけだ。

腎機能で個人差があるとは思うが、尿量が少ない人や血圧が高めの人は温かい水やお茶をチビチビと飲むことは良いかもしれない。

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