パラドックス(コレステロール&カルシウム)
コレステロールの基準値が変わっています。
特に女性の場合は年齢で基準値が3つに変わりました。
更に厚労省は食事から摂取するコレステロールの上限値を撤廃しました。
今までコレステロールを上げる悪玉のように言われた卵を使用したマヨネーズを食べるのが怖かった方も多いはずです。
以前より、キューピーマヨネーズから面白い研究成果が発表されています。
コレステロールが高めのの人に1週間マヨネーズを摂取させるとコレステロールが下がるのです。
コレステロールの多くは肝臓で合成され、食事からの摂取は10%~20%程度しかありません。
食事からの摂取量が少なくなると、肝臓ではコレステロールをたくさん作ろうとしてコレステロールが多くなってしまうのです。
このような現象をパラドックス(背理・逆理・逆説)と呼びます。
同じように高血圧の原因の一つにカルシウムがあります。
その為にカルシウム拮抗剤を使用している方が多いはずです。
実はこれもパラドックスなのです。
食事からのカルシウム摂取が少ないと骨を溶かしてカルシウムを維持しょうとするのですが、破骨細胞が壊しすぎて血中カルシウム量が増えてしまい、血圧が上がると共に骨粗鬆症が進むのです。
カルシウム剤を使用する方は減っていますが、食事から十分に摂取出来ない方が大半ですから、血圧を安定させる為と骨粗鬆症予防に飲んだ方が良いと思います。
飲んだからって云っても自分で分かるような変化はありませんが、長期に及べば良いことだらけと信じてください。