君を忘れないと誓った僕がいた
2015年公開の映画のタイトル(2006年発刊の平山瑞穂の作品)
物語は誰の記憶からも消えてしまう少女(織部あずさ)と恋に落ちた葉山タカシとの物語
酷いボケ老人なら、自分の奥さんに「はじめまして」と云ってしまうそうだから普通のことだろうが、高校生だとキツイかも。
特別養護老人ホームで暮らす叔母の”みっちゃん”は明るい認知症。
昔は「コーヒーなんて飲まないね」と云っていたが、なぜかコーヒー嫌いも忘れて老人ホームでは飲んでいる。
「私、こんな服持ってたかな」
「ほら、名前書いてあるだろう」とお名前シールを見せると
「本当だ、私の名前が書いてある」と納得する。
1ユニット10名の単位でAからFまで区分けしてあるが、みっちゃんはFユニット。
しかし、なぜか他のユニットに掲示された写真に写っている。
どこでも顔を出しているのだろう。
これも徘徊なのか、社交性が強いのかは不明だ。
「そろそろ退院しようかと思っている」と屡々云う。
病院だと思い込んでいるようだ。
ホームの面会時間は14時からなので、当然昼食は終わっている。
「お昼はちゃんと食べた?」と問うと
「食べてないね、最近食欲なくて・・・
しかし、スタッフさんに聞くと「完食してますよ」
食べたことも忘れている!
忘れることって良いことかもしれない。