芸能人の癌
昨今のニュースで梅宮辰夫氏が亡くなった事、チェリッシュの松崎悦子さんが胃癌の手術をした事、お笑いの宮川花子さんが多発性骨髄腫で闘病していることが発表された。
二人に一人が癌で亡くなる時代だから驚くことでは無いのだろうが、公表するには勇気がいることだろう。
芸能人でなくとも、癌を公表すれば仕事が減るなど不利益はあり得る。
世間一般では癌=死と考える輩も多いだけに、闘病しながらの仕事には制約が付きものであることは間違えない。
年に1度は会う高校時代の友人からしばらく連絡が無いので、LINEを入れたら「前立腺癌の手術をダヴィンチでした」と報告が有ったのには驚いた。
前立腺癌の手術ではダヴィンチが一番安全で良いとは思うのだが、自分だったら第一選択肢に手術は選ばないだろう。
前立腺癌はホルモン療法が効く場合も多いが、半年から1年で効果が無くなると言われているのだが、BRMstageと併用するとそれだけで完治できる可能性は高いからである。
但し、「顔つきの悪い」タイプは早めに手術した方が良いと思う。
「顔つきの悪い」と言えばチェリッシュの松崎悦子さんの胃癌が印環細胞癌だったそうだ。
家内と娘は「Stage 1の胃癌で全摘は変じゃない?」と言っていたが、印環細胞なら妥当だと思うし、もし相談されれば全摘を薦めるだろう。
癌は或る意味個性がある。
〇〇癌と一括りに出来ないし、その方の生活や持病との兼ね合いも考えなくてはいけない。
心臓や腎臓に問題が有ると造影CTが撮れなかったり、手術のリスクは高くなるからだ。
梅宮辰夫氏は十二指腸乳頭部癌に前立腺癌に腎盂尿管癌で6回の手術をしたそうだ。
十二指腸乳頭部癌は膵癌と治療は変わらないが膵癌よりは生存率はやや高い。
どんな化学療法を行ったかは知らないが、消化器癌の多くにプラチナ製剤が使われる。これが腎機能を悪くする為に
その後の尿管癌で片腎を取ったことで腎機能が維持できなくなったのかもしれない。
親戚の胆嚢癌再発肝転移もプラチナ製剤を使っている。
体表面面積から割り出した基準量から20%減で30クールに突入した。
普通は6クールで限界のようだが、今のところ大きな副作用もなく順調に癌は小さくなってる。
だが、腎臓を守る為に毎日30分の超短波とケモ数日間は利尿の漢方薬などの工夫が出来ているから可能だったのだと思う。
今回から基準量の30%減にして貰ったが腎臓へのダメージはどこまで軽減できるかは不明だ。
医者にでなく患者や家族が相談出来る癌治療が分かる薬屋は日本に何件有るのだろうか?
我ながら、変わったことをしていると思う。