動物の癌
犬の癌にはBRMstageの効果は絶大だ。
ずいぶん前だが、余命1週間のワンちゃんの相談が仲間から有った。
多発肝転移で余命1週間だと・・・1週間はどうか分からない。「余命なんて当てにならない」
しかし、おそらくエコーで肝臓が癌だらけを確認したので出した余命宣告だと想像はつく。
私の答えは「たとえ肝臓の癌が消失しても、この子は助からない。門脈圧亢進症が起きているはずだから静脈瘤破裂までの延命にしかならない。それでも良ければ試す価値はあると思う」
肝臓には肝動脈と門脈の2つの大きな血管が有る。癌は肝動脈から栄養を摂ると云われているが門脈に浸潤することも多々ある。
門脈浸潤が無くても、癌が門脈を圧迫すると門脈圧が上がり食道静脈や胃の静脈で静脈瘤を作り、それが破裂すると命取りとなってしまう。
肝臓が癌だらけで肝不全もあるが、この静脈瘤破裂も直接的な死因となる。
飼い主さんは「延命でも構わない」と言ってくれたのでBRMstageの使用が始まった。
ワンちゃんはみるみる回復して元気になった。
そして数ヶ月後に散歩をしているときに飛び跳ねて、すとっと落ちて息絶えた。
飛び跳ねた時に腹圧が上がり、それが食道静脈瘤の圧力を高め破裂させたのだと思う。
これは初めから予期していたことだから仕方ないが、肝不全で苦しんで死ぬよりも楽な死に方だ。
大きな血管が破裂すると急に血圧が低下して頭が真っ白になり意識がなくなる。その次に血圧の急激な低下のショックで心臓が止まってしまう。
ところで犬の癌には成果があるのだが、ヒトの場合ではこれほど劇的な効果は見られない。
その理由を「死に対する概念が無いからストレスにならない」と以前は考えていたが、最近考えが変わった。
その差異はビタミンCを作れるか否かが違うのだとしたら・・・
病気のヤギは日に17gのビタミンCを体内で合成するそうだ。
動物は病気になるとビタミンCの合成量を上げるものだ。
ビタミンCを体内合性出来ないモルモットですら体重60Kg に換算すれば日に5000mgのビタミンCを餌に混ぜている。
具合の悪いときには更にビタミンCを追加するそうだ。
それが人の栄養所要量では日に100mgが目標(以前は50mg)とは少なくないだろうか?
癌治療の一つに高濃度ビタミンC点滴があるが、ビタミンCを合性出来る動物の癌が自然治癒しないのだからビタミンCだけでは無理だと思う。
しかし、ビタミンCが癌治療の鍵を握るかもしれない。
あくまでも一つの要素としてだ。
高額なオプジーボの使用者にビタミンCを大量に飲ませたら寛解率が上がるかもしれないし、期間も短縮できるかもしれない。
年間3200万円のオプジーボに比べればビタミンCは遙かに安い。
オプジーボを使用している方が試して戴けるとありがたい。
そんな馬鹿な考えに取り憑かれている(笑)