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癌の情報

子宮頚部異形成の細胞診

子宮細胞診のクラス分類と癌の病気(ステージ)分類を間違えてしまっている方が多い。
昔、知人の女性が「私、子宮頚癌のステージ3だって」と言うので「それってヤバくない」と言うと「経過を見ているだけで2になることもあるから・・」
経過観察でダウンステージングは普通は無い。
「もしかして、子宮頚癌健診の結果?」と聞くと「そう」
乳癌検診でも細胞診のクラス分類と病期分類が混同されている方もいるのだが、医療用語は素人には難しいものだと思う。
「ステージ3では無くクラス3だったのではないかな?」
すると「そうだったかも・・・」

乳癌検診での細胞診と子宮頚癌の細胞診とではクラス分類の考え方も異なる。
乳癌の細胞診でクラス3は「癌とも言えないが可能性は否定できない」のレベルで再検査をして診断確定をするが、子宮頸部異形成のクラス分類は3Aと3Bがあり、AとBでは大きな差がある。
3Aまでなら子宮頚癌になる確率は1~2%だが、3Bだと20%程度に跳ね上がる。
しかし、経過観察で3Bが3Aになることもあるが、3Bが続くと円錐手術を薦められることが多い。
子宮頸部異形成は癌では無いが部分的に癌細胞が混ざっている状態だとは思っていない人が多いと思う。
細胞レベルの癌は全身で日に3000個は発生していると言われているが、子宮頸部でも癌細胞は出来ては壊されていくの繰り返しをしているのだろう。
組織(塊)としての癌でも成長と免疫系による破壊を繰り返しながら大きくなって行くものだから厳密に言えば小さくなる時もあるだろう。

それともう一つ重要なことは細胞診の診断がどれだけ正確だか判断は難しい。
或る病理医が癌と診断したプレパラートを別の日に見せると「癌では無い」と判断することもあるそうだ。
細胞レベルでは診断が難しいと言うことだ。
組織診になると診断精度は高まるが頻繁に組織を取っていると、それこそ癌になってしまう(笑)

嘘か本当かは分からないが、或るサイトに「体温が1度上がると免疫が37%アップする」と書いてあった。
パーセントは定かでは無いが体温と免疫の関係は大いに有る。
体温を上げるには筋肉内発熱が必要になる。それはインターロイキン1というサイトカインが無いと発熱しない。
生姜や香辛料で体温も上がるが、それは刺激で上がっている一過性のもので免疫とは関係は無い。
免疫が正常に働いて体温上昇させるのと刺激で体温上昇するのは全く異なる。
しかし、不用意に体を冷やすことは免疫の働きを弱らせることになるから薄着はしないことに限る。
う~ん、体温一つを取っても体とは微妙なものだ。

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