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癌の情報

またもやトリプルネガティブ乳癌

Weddingこの秋に式を挙げる女性が治らない頭痛の為に検査したところ乳癌の2個の脳転移と多発骨転移が見つかってしまった。
この患者さんは当店のお客様では無く遠方の同業者のお客様だ。
私の処にはこの手の相談が多く、いきなり採血結果がFAXされて、それから電話がというパターンも多い。
先日来相談を受けていたが、今日はその方の面談票が送られてきた。
それを持参したのは彼氏で傍に居られると云うからには許可を取ってのとは間違えないが、電話の内容に聞き耳を立てているだろう。
面談票には表記が無いが、若年性トリプルネガティブ乳癌のIV期であることは間違えない。
また治療方針にも問題は無いのだが、この治療で余命がどれだけ伸びるかは分からないというところが現実だ。

抗癌剤はEC療法なので、一発で脱毛するだろうが既にBRMstageを使用しているから副作用は少ないだろうと思われる。
上手くすれば抗癌剤治療中に毛が生えてくることもあり得る。
しかし、抗癌剤は骨や脳には効果が乏しい。
既に放射線は開始しているが骨と脳に分散して治療しているので脳転移の縮小は難しいだろう。
おそらく更なる脳転移を防ぐために全脳照射をしているのだと推測する。

残念だが治療に関するアドバイスは何も無い。
その事よりも、結婚式を間近に控えての癌告知は二人にとって青天の霹靂だっただろう。

近頃、乳癌の好発年齢よりも遙かに若い方に乳癌が増えてきたような気がする。
統計が無いのでなんとも言えないが、気がすると云うレベルだが・・・
若年性乳癌もトリプルネガティブ乳癌も遺伝子の問題で生まれ持った遺伝子の影響だと云われているが、もしかして福島の原発事故の影響なのかと思ってしまう。
何でも原発事故の影響にしてしまう事は悪いとは思うが、遺伝子異常の乳癌が増えているのなら可能性を捨てきれない。

政府や電力会社は原発再稼働を推し進めようとしているが、本当に原発が必要なのだろうか。
大地震が起きる可能性を示唆する情報があるなかで、また事故が起きれば若い人の癌が増えるだろう。
高齢者の癌と違って将来がある若い人の癌ほど悲しいものは無い。
結婚式をキャンセルしなくてはならなかった二人の想いは想像を絶する。

さて彼女の為に何か出来ることは無いか・・・それを考えるのが私の仕事だ。

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