腫瘍マーカーで一喜一憂
癌の患者さんやご家族は採血結果で腫瘍マーカーばかり気にする。
まあ、採血結果で全体像が想像できないから仕方ないとは思うのだが・・・
親類の再発胆嚢癌患者は先月に腫瘍マーカーのCA19-9が前月に比し10%程度の上昇を示した。
「うん、これは良い傾向だ」と私が言うと
「でも、先月より上がっているから悪化したんじゃないの?」
マーカーは対数で見ないとダメ・・と云っていても患者には理解し難いことなのだろう。
「単球のパーセントが1桁になってきているから、次は同じ程度か下がるはず」と断言した。
と云うのも、肝炎の為に単球が増えている可能性が高いので「三七人参」を加え、BRMstageも液性免疫を下げるものに変更したので、その成果が見えてきたので断言できた。
さて、さて、その結果は・・・
なんと72%も下がっていた!
従姉妹は「衣料品の特売でも72%OFFなんて無いよ!」と腫瘍マーカーの上がり下がりを割引セールにしてしまった。
流石にここまで下がるとは驚きだが、下がることに越したことは無い(笑)
レンバチニブの臨床治験でOSが6.6ヶ月と記してあった。
再発してから15ヶ月経過してマーカーがダンピングの数値って凄いことなのだ。
しかも、体調は良く仕事が出来ているのだから、更に凄い事だ。
3ヶ月後のCTでCRになってくれれば・・・良いのだが。