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癌の情報

タバコと肺癌

米国ではタバコと肥満は出世の妨げと云われているが、日本ではどちらも出世とは無縁のようだ。

愛煙家にとっては肩身が狭い世の中になったが、タバコをやめる人の理由は肺癌が怖くてでは無いような気がする。
タバコが値上げされる度に喫煙者が激減しているし、生命保険の掛け金が違うことを知ってからと云うような経済的な理由が一番だろう。

タバコと肺癌の因果関係は昔から云われているが、本当のところはどうなのだろうか?

武田邦彦 著「早死にしたくなければ、タバコはやめないほうがいい」と真っ向から反対意見を述べている方も居られるが、この方は医者では無く工学博士だから・・・

しかし、呼吸器専門の著明な医師が「肺癌で一番多いのは腺癌、タバコと関係するのは扁平上皮癌、だから、タバコと肺癌は関係ない」と言い切る方も居られる。

肺腺癌は男性では50%、肺扁平上皮癌は30%~40%、大細胞肺癌や小細胞肺癌は5%程度、その他に未分化癌がごく僅かある。

タバコと関連性が否定できない肺扁平上皮癌が30~40%有ると、やはり「タバコは肺癌とは無関係」とは言い切れないように思う。

しかし、喫煙者が減っても肺癌の患者数は増えているのは謎だ。

1975年の喫煙率は男性で76.2%有ったが、2013年ではその半分以下の32.2%と減っているのだが、人口10万人当たりの肺癌の罹患率は5.56倍も増えているのだ。

更に不思議なのが、喫煙率の低い女性の場合では1975年が15.1%だったものが、2013年には10.5%なのに肺癌の罹患数は同様に増えていることだ。

昔に比べて自動車の排ガスは綺麗になり、喫煙者数も減っているのに肺癌は増えている。

どうやら根本的な原因は別の処にありそうだ。

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