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整体のお話し

主訴:腰痛

今年83歳のSさんは青森出身のお隣さんなんです。
最近、歩き方が悪いなと思っていたら「助けて・・・」と駆け込んできました。

主訴は「腰痛」なのですが、原因は股関節が硬くなっていることが一番のようです。

もちろん、骨盤が開いている(仙骨が下がっている)のも、腰仙関節が硬くなっていること、仙骨の歪みも1カ所ありました。
でも、一番の問題が左股関節の周囲筋肉で硬くなっている処が有るために、起床時や体を捻るときに痛みを腰部に感じるのです。
そして、左右の背筋の太さも違っていました。

これは昨日今日の問題では無く、かなり前からの障害だと思います。
左腸骨が上がって、右が下がっているのが長く続いた為に左右の背筋の太さが違っているのですから、数年以上は経っているはずです。

毎日来られますので、今日で3回目の施術になります。
昨日は背筋にツインビートを20分だけ掛けましたから、筋肉が付いてくるのに3日は掛かります。
高齢になればなるほど、筋トレの効果は気の抜けたころに出てくるんです。
その為に毎日続けて筋トレしても効果はありません。

今日は超短波で股関節周囲を徹底的に温めてから、筋膜をほぐして股関節を回すことをしました。
ところが、「力を抜いて」と云っても力が入ってしまうのです。
手を放しても足が浮いた状態ですから力が入っている証拠なんですけど、Sさんは力を抜けないのです。
「怖いんだよね」と痛みに対するトラウマがあるようです。

「大丈夫、痛くしないから・・」と云っても力が抜けないのです。
人は息を吸うときや止めたときには筋肉に力が入りますが、息を吐くときは力が抜けるのです。
その事はSさんにも話しましたが・・

Sさんは「ふう、ふう、はあ~」と早めのラマーズ法の様に呼吸するので合わせることが出来ません。
まるで83歳の妊婦さんの出産の立ち会っているみたいに思えるのです。

仰臥して膝を胸に付けるのも昨日は怖がっていましたが、今日は出来ました!
でも、回そうとするとどうしても力が入ってしまうのです。
「先生、優しいから安心だよ」と云うものの。本心では怖がっているのかもしれません。
痛みのトラウマなのか、痛い治療のトラウマなのかは分かりませんけど、何か有るのでしょう。

今日は危うく杖を忘れて帰るところでしたので、日増しに良くなっているのが分かります。
でも、治療がゆっくりになってしまうのが残念ですけど、仕方ありません。

次回は息の吐き方から始めるとしましょう(笑)

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