腰椎ヘルニアで第1趾が痺れる?
知人が足の親指(第1趾)が付け根からずっと痺れているので、整形外科に行ったらMRIを撮って「ヘルニアが原因でしょう」と言われたそうな。
スマホで撮ったMRI画像は局部だけで全体像が見えないが、この程度で痛みも痺れもあり得ない・・・
だいいち、足の第1趾は腓骨神経の支配だからヘルニアで痺れていたのでなら大腿の裏側か外側面から痺れが続いているはずなのだが、痺れるのは親指だけ。
MRI撮って「ここが原因です」って言われると患者は信じてしまうのが普通だろうな。
でも、完全に誤診なんだけど・・・
先ずは2台の体重計で左右差を見ると、左が34Kg 右が31Kg と3kgの左右差が有った。これが原因で痺れているのでは無いが、後で重心変更をした方が良いかの判断だけ。
舟状骨が上がって立方骨が上がって、腓骨が下がって、距骨が外転(珍しい)
共鳴で腓骨を上げてみたが効果少なく、非骨下を押さえて親指を掴んで回す操法をしたら「指が痛い」
主訴は痺れだったがMP関節と中足骨が痛いのだった。
愉骨と反動を使って痛いところを全部治してから腓骨上げを再開。今度は痛くなく腓骨の下垂が取れてきた。
距骨の外転が起きているので踵骨を動かすと「ボキボキ言ってません」
「そうみたいですね」と構わず続ける。
伏臥して貰って腰仙関節を押さえると右だけ圧痛が有った。
「腰が痛いときないですか」と聞くと「たまに痛い」との答え。
仙腸関節には圧痛は無く、大殿筋が凄い。
バイクレースで大殿筋は重要なのでツインビートで鍛えているそうだ。
大殿筋で力こぶが出来そうなぐらい凄い。
背筋もツインビートで鍛えているから腰痛も軽いのだと納得。
自分もツインビートで鍛えているが、だいぶサボったので出力が前ほど上げられないのが寂しい。
伏臥したまま膝から下を上げて、再度腓骨上げをして終了。
体重計に乗って貰ったが左右差は変わらない。
やっぱ、これだけで変わる物では無いんだな~
重心変更をしてから体重計に乗ると左右差無し。
「あんなことで重心が変わるなんて気持ち悪いな~」と言っていたが、「なんだか足が軽くてサッパリした」と喜んで帰って行かれた。
所要時間80分。
もっと簡単に出来ると思っていたが、丁寧に治すとこれくらいの時間は掛かってしまう。
やっぱり、腕が悪いのかな?