肩が痛い
常連客である奥様から「主人が肩が痛くて、医者からは手術しないと治らない」とお聞きしてから1ヶ月以上は経つでしょう。
そのご夫婦にスーパーでばったりお目にかかりました。
一目で片方の肩が下がっているのは見えたので骨盤の歪みで肩の位置がズレているのだろうと思いました。
実は今まで膝や腰、腰椎や頸椎のトラブルでの痛みは経験してきたのですが、肩痛は経験したことがありませんでした。しかも、手術しない限り治らないと云われ無治療の患者さんは初めてです。
勉強の為だと思い、ご主人に無料で良いから一度施術させて欲しいとお願いしたら快く引き受けてくれました。
1回目は足首から骨盤までの歪みを取るだけにしました。
もしかすると、これだけで良くなるかも・・・と思っていましたが・・・
しかし、4日目に電話してみると肩の状態は変わらないと云います。
やはり、そんなに甘くはありませんでした。
それで無料で2回目をやりたいとお願いしました。
前回、下肢から骨盤までは整えたので、元に戻る可能性は減りましたから、今度は指先から肘を整え、鎖骨、肋骨、肩甲骨を調整してみました。
すると、治療前に腕を真横に上げて貰った時には水平より下までしか上がらず、肘が伸ばせず90度に曲がった状態で手先が前を向いていたのが、治療後には肘が真っ直ぐに伸ばせて水平までは上がるようになりました。
ご本人も「ここまで上げて痛くない」と喜ばれていました。
今回、私の拘りで「土台である下肢から治す」方針でしたが、患者さんに取っては先に痛いところを治して貰う方が早く楽になるし、信頼も築けるのではないかと思いました。
でも、度台を治さずにいれば、一時的に肩が楽になっても直ぐにぶり返す心配はあります。
どちらを優先性べきかと云う原則はありませんが、患者の身になったら痛む方を先に治して欲しいと思うのが普通でしょう。
ですから、限られた時間を活用させるには、患部の痛みを中心に取ることだと思いました。