痛みと画像診断は一致しないことも多い
一時は「脊椎管狭窄症」と診断された80代の男性だが、直近のCTやMR画像を見て医師は首を捻ると云う。
そこで、画像を見て欲しいと持って来られた。
症状は腰痛と間欠性跛行(すこし歩行を続けると下肢に疼痛を覚え、休息すれば止み、また歩行すると疼痛を訴える疾患)
この画像から「脊椎管狭窄症」とは云えないので、医者が首を捻るのも理解出来る。
昔、或る整形外科医が書いた文章で膝が痛いと云う方の画像を見ると、「これでどうして痛いのか」と疑問を持つのとは真逆に「こんなに酷いのにどうして痛くないのだろう」と疑問を持つことがあると。
多くの場合、画像診断と症状が一致することが多いが、例外も多々あるようだ。
この方の施術を1度したことがある。
だが、ズボンの下に何枚もの重装備をされているので仙腸関節すら分からない。
「何、この硬い物・・」
「すみません財布が入っていました」
夏の薄着になるまでは施術は無理だと思った。