「気」を入れる
「手当」でも書いたが人には誰にも「気」がある。
「元気」、「病気」とか「気」は体の状態を現すことばだが、それ以外に「もっと気を入れて仕事して貰わないと・・」等とも使う。
気功の本を読むと大地や天空からのエネルギーを取り入れてそれを流すことだと書いてある。だから気を絶やすことは無いそうだ。
そして、左手から入ったものを右手から放出する・・・??
更に気功の本は体を軟らかくする体操が多く載っている。
しかし、漢方の話では腎が気を宿すとか・・・これは太陽光発電ではなく自家発電という解釈なのか。
そして、入って来るべき左手からも「気」は放出できるのだ。
何でも自己流だから記述が正しいとは思わないで戴きたい。
私なりの経験から推測すると、「気」は背骨や骨盤が歪んでいると放出が弱くなる。
骨格の歪みを無くすためには柔らかい体は必要だと思うが、ヨガや太極拳を習わなくとも生きている以上は最低限の「気」は出せると思う。
後頭部から空気を取り込むイメージで呼吸し、それを背骨を通して肛門に流すイメージでゆっくり呼吸する。
特に息を吐ききる時に肛門から出すイメージの処は重要だ。
それだけで「気」は十分に出せるようだ。
その時に邪心を捨てて何も考えない方が良い。
何かしたいとか治してあげたいとか余計な事を考えずに無心で後頭部から肛門までのイメージで呼吸することが大事。
昨年、娘が珍しく台所に立っていたのでイタズラに背中に左手で気を送ってみた。
「暑い!」
自分でも凄く「気」が出ていたのだが、急にパワーダウン。
「父ちゃん、急にパワーダウンしちゃつたよ」
まだまだ、気功なんて無理のレベルのようだ。
人以外には「気」を出す生き物は無いのだろうか?
体調が悪くてベッドに寝ていると時折、愛犬(楽紀)がやっ来て無言で顔に背中か尻を押し付けてくる。
犬だから吠えるしか出来ないわけでは無い、ちゃんと自己主張するかの如く犬語で話すことがある。意味不明だが・・
「なんで尻を俺の顔に押しつけてくるんだ」と思いつつも子供同然だから仕方なく思っていると、ふわふわの体毛から暖かさが伝わってくる。
なんとも言えない心地よい暖かさだ。
その暖かさで、気がついてみると寝ていたようだ。
目覚めて見ると体はスッキリとしていた。
今思うと、肉球からは「気」が出ないので肛門から出る「気」を浴びせていたのかもしれない。
動物も植物も生きているもの全てが「気」を放出することが出来るようだ。
奈良の朱鯨亭では「気」で治すことを「癒気」と呼ぶ。
まさに癒やされる「気」は邪念の無い犬の方が上かもしれない。