ストレッチポールでセルフ整体
整体では原因が何処にあるかが分かれば治療方針が立てやすい。逆に云えば原因が分からずに闇雲に治療してもまぐれ当たり出ない限り効果はでない。
打撲とか捻挫とかの急性症状以外の多くの痛みの原因は傷む場所から離れていることが多い。
私の腱鞘炎風の痛みは橈骨が下がって痛むわけでも無く、まして腱鞘が炎症を起こしているわけでもない。従って遠位に原因があるはずなのだが、自分では原因を探るために俯せに寝た状態で体を触ることは物理的にできない。
時には1ミリ程度のズレが痛みの原因とも言われているから、左右差を観ながら触診でその僅かな差異を探さなければならないのだ。
親指の付け根の腱鞘の痛みはそこだけにとどまらず、上腕や肩甲骨にも変異がある。
しかし、肩甲骨の操法を行っても今回は改善しない。もっと奥に原因があるのだろう。
奥の方・・・もしかして脊柱起立筋に何らかのズレがあるのだろうか?
脊柱起立筋の異常の多くは痺れや痛みの原因となる。
かつて数名の患者さんの痛みや痺れの原因がここにあると信じて、ツインビートの低周波(バースト電量)で治したことがある。
治療時間は1回に15分~30分で済むが、期間は1ヶ月掛かる。
そこで、胸椎中心にパッドを貼ってもらいツインビートを試してみた。
「なんだか違う気がする」と1回で効果を実感した。
足つぼ療法の濱田先生に相談すると「脊柱起立筋を緩めるにはストレッチポールだけで十分」と聞いた。
濱田先生は「必ず協会公認のストレッチポールを買うように」と言われたのだが・・・アマゾンで見ると似たようなものが1,800円から有るが公認の正規品は1万円弱する。
評価を読んで、これなら良さそうと買ったのが写真で空色のものだった。
そして後から購入したのが濃いブルーのものだ。
空色の物でもそれなりに効果が有ったが、1ヶ月半で凹みが戻らなくなり全体が小さくなった感じがしてきた。
それで、公認品を追加購入することにした。
使ってみると「硬い」が第一印象。
なぜか、胸椎の下部が当たる気がする。でも痛いほどでは無い。
暫く使っていたら胸椎に当たるところが無くなってきた。これはポールが柔らかくなったのでは無く自分の胸椎が良くなってきたからだ。
このポールの上で1日10分程度の体操(基本3種にベーシック7を併せて10種)を毎日続けている。
その成果は大いに出て、完全ではないものの腱鞘の痛みは和らぎ、手に力が入るようになってきた。
今は肩甲骨をほぐす体操を2種加えて12種類を行っているが時間はさほど掛からない。
体操と云っても汗をかくようなもので無く、ポールに寝て軽く手足を動かすだけのものだ。
大きな動きは骨格筋を緩め、小さな動きはインナーマッスルを緩めるそうだ。
使い方は公式ホームページやyoutubにも多数アップされている。
最近では赤尾先生から妊娠の影響で背骨が弯曲してしまったと指摘された家内もポールに乗せて体操させている。
目標は背骨の弯曲を戻すことだが、それが叶うと2cm縮込んだ身長が回復するかもしれないと思っている。
さて、どこまで戻るやら。