新型コロナウイルス用ワクチンの疑問
海外では新型コロナウイルス予防ワクチンの接種が始まった国もある。英国では2名、米国で1名のアナフィラキシーショックが報告されているが、このワクチンの効果やPCR検査の疑問を考えてみた。
まず、有効率が94.5%とか95%と報告されているが、この数字の意味はどうだろうか?
ファイザーは4万6000人の治験をしているが、ワクチンを接種したのが2万3000人でプラセボ(偽薬)が2万3000人だろう。
その4万6000人の中で感染して発症した人が170人いた。
8人がワクチン接種者で、162人がプラセボだったので、ワクチン接種者の感染率は(8÷23000)X 100=0.0347%
プラセボの感染率は(162÷23000)X 100=0.7
(0.034÷0.7)-1=95.14 と云うことなだろうか。
だが、この数字はワクチン接種27日での評価だそうだ。
2ヶ月後、3ヶ月後では数字が大きく変わるかもしれない。とにかく、ワクチンの効力がどれだけ続くかは分かっていないのだ。
通常のワクチンはワクチンを作ることよりも、その安全性や評価に時間が掛かり10年は費やすものだ。
mRNAワクチンのメリットは短時間で大量に作ることが出来るのが最大のメリットなのだが、ヒトに用いるmRNAワクチンは初めての試みだけに副作用等の問題はこれからの課題だろう。
だいいち、ワクチン接種者を強制的にウイルスに曝露させる試験など人道的に許されないだけに、これからワクチン接種者の感染率が上がるかもしれない。日本独自の安全性重視のインフルエンザワクチンの様に接種してもしなくても差が無いのかもしれない。
そして、一番の問題はワクチン接種者でも「感染はするが発症はしない」点だ。
何かでウイルスの侵入を防御するのと違い、ワクチンは対象ウイルスが体に侵入してから免疫が反応するのだから、PCR検査をすれば陽性となる。免疫は抗体だけで無く感染細胞を壊し、そして食うのだ。
その食った細胞が死ぬとウイルスのDNAが出てしまうので、長いと2ヶ月近く陽性反応は出る可能性がある。
DNA検査は生きてるか死んでるかを調べる検査では無く、そのDNAが存在するか否かを調べる検査だ。
例えて言えば、私が死んでも爪切りに残っていた爪のDNAを調べると、私のDNAが存在するのと同じだ。
夫婦2人だけの家庭で、ご主人がワクチンを打ったとしよう。
奥様が発症してPCR検査で陽性が出た。
濃厚接触者としてご主人もPCR検査を受けたらPCR陽性となるだろう。
ワクチンが効いていてご主人は発症しないが、検査で陽性なので隔離しなくてはならなくなる。
こんな場面も想定されるのだ。
有効性が高いワクチンを全国民に接種できるまでコロナとの戦いは続くだろう。