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免疫について

コロナワクチンで悩む方へ

急速に増えてきたデルタ株に対してワクチンの有効性が疑問視されるニュースが散見される。デルタ株でも有効性88%の論文も有れば、2回接種を終えても74%が感染すると云うニュースも有れば、既にワクチンで1000人以上が亡くなったと云うニュースもある。

一先ず整理しておこう。

◎「ワクチンを接種すれば感染しない」という報道が有ったが、それは間違えでである。ワクチンで出来るのはIgGの中和抗体であって、口腔粘膜や鼻咽頭粘膜ではIgAが働くのだが、これはほぼウイルスに効果は無い。
ウイルスが侵入してからワクチンは働くのだから、ワクチンで感染は防げない。
これはBRMstageでも同じでウイルスの侵入を防げない以上は感染する。
侵入を防ぐのはPFEの数値が高いマスクと手荒いやアルコール消毒やフェイスシールド等の従来の感染防御方法しか無い。

◎PCR陽性=発症ではない。
ワクチン接種していても、無症状でPCR検査が陽性になることがある。もちろん、PCRの擬陽性も僅かだがあり得る。
ウイルスが鼻咽頭に侵入してくれば、PCRは陽性になるが、必ずしも発症するとは限らない。(不顕剤感染)
厄介なのは、接種完了者の不顕剤感染の人が他人に移すリスクがあることだ。

◎ワクチンの有効性試験に問題が有る。
接種者と非接種者で発症がどれだけ違うか、本当の試験が人道的に出来ない為に統計的な後ろ向き調査しかできない。
2回目接種が完了し、2週間経過した人を1000人を密閉空間に集めて、そこにコロナウイルスを飛散させて15分以上曝露させるなんて、非人道的な実験は出来ないために、市中感染する人数を統計的に調べるぐらいの調査しかできない。
もしかすると、その群の人はマスク、手荒いをしっかりしていて、会食やカラオケ等のリスクを侵さない人達だったら元々、感染率は低いはずだ。

◎ワクチン接種で抗体が出来る量は個体差がある。
高齢者と若者では免疫の反応が違うし、高齢者でなくとも個体の免疫はそれぞれ違うので抗体量は違うのが当然だと思う。

◎ワクチン完了者では発症後の重篤化は防げる。
超高齢者は除き、90%程度の方は発症しても重篤化や死亡は防げる可能性は現時点では高いと思うが、発症のレベルが問題である。
熱発が2~3日だけでコロナ特有の肺炎までならないなら良いが、肺炎(特発性間質性肺炎)になるようだったら、医療介入なければ重篤化するだろうが、現時点で詳細が発表されていないので、本当の処が分からない。

◎非接種者でも発症して自然に完治してしまう人が一定数(おそらく30%以下だと思う)が居る。
抗体に頼らずとも、医療的な介入が無くても、初期感染で自然免疫が上手く働いてくれて、免疫の暴走が無ければ無治療で完治する可能性はあるが、これは小数派で有って、医療的な介入が無ければ多くの方が免疫の暴走で肺炎を起こし、更には血栓症、微小循環の血栓症で多臓器不全、心筋梗塞や肺梗塞、脳梗塞へと進む可能性は高い。

◎ワクチンでのアナフィラキシーショックは思ったほど多くは無い。
アナフィラキシーショックは血圧低下が起きるが、逆に血圧が極度に上がる人が居るそうだ。
余病が無くても極度な血圧の上昇は危険だ。
ワクチン接種後に日に2回は血圧測定を行うべきと考える。←ここが重要。

◎ワクチン関連死
多くは超高齢者で心不全などで突然死する年齢の方が多いのでワクチン関連死とは言えないが、40代・50代で亡くなった方で余病も無い方が小数存在する。この方達のワクチン副反応がどの程度だったかが気になる。副反応が酷かったら、ワクチン関連死の可能性があるかもしれない。
原因は好中球トラップかもしれない。

◎ブレークスルー感染
ワクチン接種完了者で発症することをブレークスルー感染と云うが、これもワクチンが感染を防御することが出来ないのだから、当然と云える。
個々の自然免疫の状態も違うから、人により重症化することもあり得るが、それは極一部であり全体としては重症化は抑制出来ると思う。

◎正しい情報を国が出すべきだと考える
ワクチン関連死は剖検してもほぼ分からないが、好中球エラスターゼやDダイマーなどの採血で高値だったら被害者救済制度で補償金を出すとかの方針を立てるべきだと思う。
ワクチン関連死の多くが情報不足で判断出来ないで終わらせたらダメだ。
少なくとも総理がワクチンで死亡した場合は4,400万円出すと約束したのだから(この金額の根拠は不明だが)

ブレークスルー感染なんて、インフルワクチンでさんざん体験しているのだから、隠す必要は無いと思うのだが、とにかく隠蔽がお好きなようで情報を出さないようにしている事が問題だ。
隠蔽体質がワクチン不安を増長させているように思う。

部分的な情報では結論は出せ無いが、ワクチンはリスクよりも少しはメリットが有るように思う。
なにせ負担金が無いのだから、効果が悪くても文句は言えない。

メリットは有ると言いながらも、肝腎なワクチンが不足していて打ちたくても打てない人が多いのが現状だ。

これも国の見通しが甘かったのが原因だし、国産ワクチンの開発も遅れている。
しかも、半年以内で効力が弱まるから3回目が必要という話まで持ち上がっている。
それだったら、とりあえず希望者全員に1回だけ摂取して、2回目は半年にとしたら良かったのでは無いだろうか?
それでも、効果は変わらないのでは無いかと考えている。

2021年8月6日 改変

 

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