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免疫について

子宮頚癌予防ワクチン

子宮頚癌予防ワクチン 集団訴訟はじまる
今年3月に国や製薬企業を相手取って子宮頚癌予防ワクチンの集団訴訟が始まった。
このワクチンの副作用に関しては2009年の発売時にNPO診・薬医療ネットワークの定例セミナーでも取り上げて問題点を指摘したのだが、訴訟が発売から7年経った今頃かと驚きを隠せない。また、あえて言えば接種費用を無料化したり補助した自治体も被告となるべきと思う。
子宮頚癌予防ワクチンの無料化を決議した自治体のニュースを見る度に「誰が責任を取るのだろうか?市議会、それとも首長?」と首を傾げてきた。

ヒトパピローマウイルス

100種とも200種以上とも云われている「誰もが感染した経験の有るごくありふれたイボウイルス」その幾つかのタイプが子宮頚癌を引き起こすと云われている。
私たちはワクチンと言えばインフルエンザや肺炎球菌のワクチン、日本脳炎ワクチンのようにウイルスや細菌が原因と思いがちだが、実はパピローマウイルス感染が直接に癌を引き起こすのでは無い。同様にピロリ菌が胃癌を必ずしも引き起こす原因でもない。
パピローマウイルスが子宮頚部に感染すると、頚部の扁平上皮細胞は「こいつら嫌だな。そうだ違う細胞に化ければ」と遺伝子改変を行う。同様にピロリ菌の感染でも違う細胞に化けようとして、化け損ねてしまう(遺伝子のエラー)が癌を発症させるのだ。
しかし、癌化した細胞は免疫系に見つかり壊されてしまうか食われてしまうのが普通だ。
「普通の人でも日に3000個以上も癌細胞が出来ている」の一つに過ぎない。
従って90%以上の女性がヒトパピローマウイルスに感染している事実があっても子宮頚癌になる確率はものすごく低いものだ。
そして、厄介なことはイボウイルスは角質層からは出てこない。
だから、「イボコロリ」で皮膚のイボは治すことができるのだ。
これが真皮層まで侵入するものだったら「イボコロリ」では治すことはできない。
真皮までサリチル酸で溶かしたら痛くて堪らないだろう。

免疫を暴走させる

通常、皮膚に細菌やウイルスが居ても免疫系は働かない。
その証拠に頭皮にはブドウ状球菌や真菌が巣くっているが、そのまま放置されたままだ。
皮膚や子宮頚部の角質層に付着しているウイルスや細菌を退治するほど免疫も暇ではないということだろう。
しかし、効かない場所までにも免疫を働かせるのはいつでも戦闘状態を維持させている液性免疫の異常暴走だろう。
このピリピリ戦闘状態が自己免疫の誘因となり得る。

アジュバント

普通では反応しない子宮頚部や皮膚に対して免疫系を刺激するワクチンは開発できないものだと思っていたが、この子宮頚癌予防ワクチンは2種類のアジュバントと呼ばれる免疫増強剤を入れて反応を高めているのだ。
アジュバントの中にアルミニウムが入っているから問題なのだと云う方も居られるが、実はそんな僅かなアルミニウムは問題にはならない。
通常では反応しない場所にも反応させることが問題なのだ。
これは、或意味で自己免疫を起こさせているのと同じことが問題なのだ。
分かりやすく云えば「免疫を暴走させている」ことに過ぎない。
この免疫の暴走が体の至る処、脳や神経までにも未知の副作用を発症させている原因であろう。
免疫の暴走は将来的に子宮頚癌は減らせても、他の癌になる可能性は高いと思う。
免疫の研究者として憂うことは、副作用で苦しむ方はお気の毒だと思うが、幸運にも副作用が出なかった方が他の癌で苦しむことが無いことを願うばかりだ。
その結論はワクチン接種を受けた彼女たちが30代、40代になってからだろう。
更に心配するのは胎児や受精卵に対しての免疫寛容が起きえるのだろうかと云う疑問だ。

副作用の原因

本邦発売以前に既に子宮頚癌予防ワクチンの副作用は欧米でも出ていたのだが、副作用の発症率は本邦の方が高いかもしれない。
何故だろう?
あくまでも私の推論だが、「日本人が綺麗好き」だからかもしれない。
昔の男の子は青っぱな垂らしながら遊んでいたが、これは恐ろしい緑膿菌。
「除菌洗剤」や「除菌ウエットティシュ」と除菌・抗菌で菌に対して抵抗力が無くなっているのだろう。
汗ばむ時期に「菌が繁殖しているから臭うんだ」と考える時点で菌に対する抵抗力を無くしているのだろう。
「キスする前にマウスウオッシュ」もエチケットかもしれないが、彼氏や彼女の菌もまるごと愛せないようではどうなのかな。

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