ホスファチジルセリン(PS)の矛盾
認知症予防や記憶力アップに良いとされるリン脂質でホスファチジルセリンと云うものがある。(以下PSと標記)
元々、体に存在するもので体内で合成されているもので牛の脳から抽出されたが、最近では大豆の油から抽出が可能になった。
そして、全ての体細胞の中にこのPSは存在し、細胞がダメになった時には細胞膜から顔をだしてマクロファージに貪食してもらう信号となる。
その信号を「eat me signal」・・・食べて信号か。
ところが、癌が作り出す血管には始めからこのシグナル、即ちPSが出ているのだそうだ。
それが免疫阻害するので、PSに結合して免疫の働きを正常にする抗体医薬品が開発された。
それが「バビツキシマブ」。まだ治験段階の抗癌剤である。
2011年から治験を行っているが、その後の成果が見えてこない。
しかし、CD300a受容体とPSが付くと免疫抑制されるという発表は2016年にあった。
体に取って有用な物質が悪さをするなんて不思議にも思えるが、一部では起き得て当然かもしれない。
今、この謎解きが日課の一部になってる。
もしかすれば、このPSが癌免疫治療に働くかもしれないからだ。
逆に悪さだけをするなら大豆は健康に悪いってことになる。
そうなると豆腐屋が潰れてしまう。これはマズイ。