トップドラッグ

免疫専門のクスリ屋


免疫専門のクスリ屋

免疫について

熱が出ない肺炎

今から1年前のことである。特別養護老人ホームに入所している叔母の容態に異常があると施設から連絡が有った。

「熱は無く、咳をしていて食欲が無い、採血結果はCRPと白血球数が高い、提携病院の医師は胆囊炎を疑っている。」情報はこれだけだった。

14年ほど前にも同居していた母から電話が有った「ミッちゃん(叔母)、血圧が変なの」

母も含めて3婆たちには朝・夕に血圧を測定させていたのだが、「何が変なの」と尋ねると「いつもより血圧も脈数も高いの、それと咳をしている」

歳の割には理想的な血圧状態が続いていて、ほぼ変動の無い叔母に何が起こったのか?

「う~ん、肺炎の可能性があるから、直ぐに病院に連れて行って!」と指示した。

タクシーを呼ぶように指示したはずだが、母と一番下の叔母は電話出来なかったようで自前の車椅子に乗せて近くの病院まで連れて行った。

ミッちゃんは「何で私が車椅子に乗らなくてはならないの」と文句を言ってたそうだが、レントゲンを撮ったら緊急入院となった。

母からは「肺が真っ白だった。担当医からは重篤だから覚悟しておいて欲しいと言われた」と電話があった。

「大丈夫、元気だから助かるよ!」と答えておいたが、なんとなくの自信ではあった。

今回も同様のパターンだが、13年前よりも症状が重いように感じて施設のケアマネに「直ぐに救急車を要請して〇〇病院に搬送して下さい。こちらも、追っかけ向かいます。」と連絡した。

撮ったCTとCRPの数値からは重度な肺炎であることは分かった。しかも、SPO2が低く酸素マスクが必要な状態だった。

いつもなら、空元気の叔母が話す気力も無い状態を見て「今回ばかりはヤバイかもしれない」と思った。

付添いで来ていてくれた施設の看護師さんに「聴診でラ音が聞こえなかったのでしょうかね」と聞くと、「普通なら分かるはずでしょ」と医師の落度を示唆する発言だった。

龍神様達の助けもあって、一時は悪化していた叔母も2週間の入院で無事に退院することが出来たが、筋力低下でその後は車椅子になった。

提携病院がこれでは話にならないと、退院と同時に違う特別養護老人ホームに転所させた。

熱が出ない肺炎・・けっして多くは無いが、希でも無いのだ。

免疫の働きが弱いと、感染を受けてもインターロイキン1が増えないために発熱しない状態なのだ。

明日は、その叔母達にも面会に行く。

家内がやっと見つけたモコモコの付いたスラックスを持参して。

叔母は私たちの顔を見ると「あら、久しぶり」と云うが「誰だか分かる」と聞くと少し悩む。

顔は認識出来るが誰だか分からない時と、すんなり分かる時があるのだ。

ミッちゃんの「今」は日によって違うようだ。数年前に戻ったり、数十年前に戻ったりしている。

「来ると分かっていたなら、お茶菓子でも買ってきたのに」

「どこで買ってくるの?」

「エレベーターで下りれば、食品街があるから、そこで買ってくるんだったのに・・」

いつしか、ミッちゃんはデパートに住んでいたようだ(笑)

たぶん、明日も、そう云うたわいも無い話で終始するのだろう。

TOPへ