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霰粒腫にFAD

霰粒腫眼瞼に白く写るのは霰粒腫。
皮脂腺を分泌するマイボーム腺に脂肪が溜まったものを「霰粒腫」と呼ぶ。
写真は女房殿

脂質代謝が悪くて出来るのだから・・・補酵素型のビタミンB2なら改善されるはず。

そこで、FADとして30mgを3回/日飲ませたら翌日には消えていた。

やっぱりFADは凄い!

ところで「FADって何?」ですよね。
専門用語だと一般の方には分からないですよね。

そこでビタミンB2解説をしないと駄目だと思うんです。

ビタミンB2は「リボフラビン」とも呼ばれるのですが、普通は水溶性のビタミンですが、それを脂溶性にした酪酸リボフラビンもあります。
そして、補酵素型になったFMN(フラビンモノヌクレオチド)がチョコラBBです。
ところが生体内では更に補酵素活性を受けたFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)が主体なんです。
黄色の目薬はこのFADを使っているものが多いです。

当然のことですが、ヒトも牛も豚も同じで食肉の中のビタミンB2はこのFADになっているのです。
しかし、生肉を食べることは殆どありませんから熱を加えたり、胃酸で分解されると最終的に吸収されるときは普通の水溶性リボフラビンになってしまいます。
それを体の中でFMN→FADと再構成して利用するのです。
なぜ、こんな面倒なことをするのか疑問が出ます。

※詳しく知りたい方は「日本薬学会

医療用のFAD製剤は胃で溶けずに小腸で溶ける「腸溶錠」になっていますが、小腸粘膜上皮細胞から分泌されるホスファターゼで分解されてしまうのでは無いかと、またもや疑問が出てきます。
FADの状態でも小腸から吸収されますが、おそらく分解されてリボフラビンになってしまうものも少なからず有るでしょう。
そこでメガビタミンの考え方で多めに投与します。
ビタミンB2は過剰に摂っても尿で排出されるから過剰投与の副作用はありません。
通常の治療量は日に45mgですが、その倍にすると効果は覿面にでます。(保険適応外)

食品でも摂れるし、腸内細菌が合成してくれるのでビタミンB2の欠乏症は無いはずなのですが、それでも口内炎や口唇炎などが起きやすい人はたくさん居ます。
その原因はリボフラビンからFADまで変化させられない状態だからです。
簡単に言えば体が疲れているからか消費量が多すぎるからなんです。

女房殿は日に20mgのリボフラビンをビタミン剤で摂取していますが、それでも霰粒腫が出来てしまい、FADを入れたら1日で消えた。
やはり、疲れているからFADに変換できないでいるんでしょうね。

追記

FADに関してお問い合わせが数件ありました。
用法・用量は成人だけしかありませんし、適応にも霰粒腫はありません。
この記事は販売目的では無く、あくまで実験記録に他なりません。
【サプリメント】の項目に入れてありますが、FAD製剤は医薬品しかありません。

 

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